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道南経済レポート第92号(平成28年11月発行)

概況

 観光は好調であり、住宅建設は前年を上回っているほか、金融の事業者向け貸出金残高は前年を上回っている。
 また、生産活動は一部で回復に向けた動きがみられるほか、雇用情勢は改善している。
 このように、管内経済は持ち直し基調にある。

1.個人消費

持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる

  個人消費をみると、食料品スーパー、家電販売、乗用車販売は前年を上回っており、持ち直し基調にある。
 一方、大型小売店、ホームセンターは前年を下回っている。
 以上のことから持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる。

(1)大型小売店等売上高
1.管内主要大型小売店(6社)
 管内主要大型小売店の売上高は、宝石等の高額商品や化粧品に動きがみられたものの、8、9月の気温が高かったことにより衣料品は秋物の動きが鈍く前年を下回ったことなどから、全体では前年を下回っている。
 
2.食料品スーパー(4社)
 食料品スーパーの売上高は、生鮮食品は鮮魚が不漁の影響によりイカなどの旬魚で高値となっていることから前年を下回っているものの、肉類は豚肉、鶏肉が品質や安全性を重視する傾向により国産を中心に引き続き好調となっている。また、弁当・惣菜は順調となっており、全体では前年を上回っている。
 
3.ホームセンター(3社) 
 ホームセンターの売上高は、引き続きリフォームで需要がみられたほか、8月の気温が高かったことによりレジャー商品などが堅調であったものの、日用品は前年を下回っており、全体では前年を下回っている。
 
4.家電販売
 家電販売は、引き続きテレビは地デジ放送開始時の購入者層の買替えやオリンピック需要がみられたほか、白物家電は、冷蔵庫、掃除機が順調となっている。また、スマートフォンは低価格商品の人気の上昇などから、エアコン、扇風機は8月の気温が高かったことから好調となっている。

(2)乗用車販売
  乗用車販売(新車登録届出台数)は、普通乗用車、軽乗用車は前年を下回っているものの、小型乗用車は引き続き新型車が順調となっていることにより、前年を上回っていることから、全体では前年を上回っている。

2.観光

好調

 
来函客数を交通機関別にみると、航空機は国内便、海外便ともに減少しているほか、フェリーはシルバーウィークの日並びの影響から減少しているものの、JRは北海道新幹線開業や「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」の効果により前年を大幅に上回っていることから、全体では前年を大幅に上回っている。
 また、観光施設利用者数をみると、宿泊施設、観光施設ともに北海道新幹線開業の効果により関東、東北からの道外客が増加したことなどから、前年を大幅に上回っている。

3.住宅建設

前年を上回る

 新設住宅着工戸数(函館市、北斗市)をみると、給与住宅は前年を下回っているものの、持家、貸家は前年を上回り、分譲住宅は前年を大幅に上回っていることから、全体では前年を上回っている。

4.公共事業

前払金保証請負金額は前年を下回る

 公共工事を前払金保証請負金額でみると、北海道、市町の発注工事が増加したものの、国、独立行政法人等の発注工事が減少したことから、28年度第2四半期は前年を下回っている。

5.生産活動

一部で回復に向けた動き

 企業の生産活動は、窯業・土石はセメントが前年を下回っているものの、生コンクリートは前年を上回っている。
 また、一般機械は安定した操業となっているほか、電子部品は需要増加により回復に向けた動きがみられる。

【電子部品】
 電子部品は、スマートフォン向けは前年を上回っており、引き続き自動車向けは堅調となっている。
 また、家電向けは需要増加により回復に向けた動きがみられる。
 
【窯業・土石】
 セメントは、国内向け出荷は道内向けや首都圏向け出荷が増加したものの、海外向け出荷が減少したことから、全体では前年を下回っている。
 生コンクリートは、新幹線工事向けが減少したものの、トンネル工事や漁港工事などの公共工事向けが増加したほか、民間向けも増加したことから、前年を上回っている。
 
【造船】
 造船は、主力の新造船は安定した操業を続けているほか、修繕船も順調となっている。
 
【一般機械】
 一般機械は、海外向けが減少しているものの、国内向けは堅調となっており、安定した操業となっている。
 
【食料品】
 珍味加工は、消費者の買い控えがみられるなど販売量が減少し、やや操業度を落としている。

6.雇用情勢

改善している

 雇用情勢は、有効求人倍率(常用)が平成22年6月から76か月連続で前年同月を上回るなど、改善している。

7.金融

事業者向け貸出金残高は、前年を上回る

 貸出金残高をみると、事業者向けは、運転資金が前年を下回っているものの、設備資金が前年を上回っていることから、全体では前年を上回っている。
 なお、個人向け、地公体向けともに前年を上回って推移しており、貸出金全体でも前年を上回っている。

8.企業倒産

前年を下回る

 企業倒産(負債総額1千万円以上)をみると、件数、負債総額、1件当たり負債額のいずれも前年を下回っている。
《利用上の注意》

・単位未満は四捨五入しているため、合計と内訳は一致しない場合があります。

・「p」~速報値 「r」~改定値 「-」~該当数値なし

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