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道南経済レポート第97号(平成30年2月発行)

概況

 観光は順調であるほか、雇用情勢は改善している。
 また、公共事業、金融の事業者向け貸出金残高は前年を上回っている。
 一方、住宅建設は前年を下回っているほか、生産活動は安定した操業であるが一部で低下している。
 このように、管内経済は持ち直しに向けたテンポが緩やかになっている。

1.個人消費

持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる

 個人消費をみると、乗用車販売、家電販売は順調となっているほか、食料品スーパーは堅調に推移しており、持ち直し基調にある。
 一方、大型小売店、ホームセンターは前年を下回っている。
 以上のことから持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる。

(1)大型小売店等売上高
  1. 管内主要大型小売店(6社)
    管内主要大型小売店の売上高は、飲食料品が前年を上回っているものの、衣料品は冬物が低調で前年を下回っているほか、化粧品も動きが鈍く、全体では前年を下回っている。

  2. 食料品スーパー(4社)
    食料品スーパーの売上高は、鮮魚、野菜は高値や品薄により動きが鈍く前年を下回っているものの、肉類は品質や安全性を重視する傾向により国産を中心に引き続き好調であるほか、弁当・惣菜も順調となっており、堅調に推移している。

  3. ホームセンター(3社)
    ホームセンターの売上高は、引き続きリフォームで需要がみられるほか、11月にまとまった降雪があったことから除雪用品は好調となっているものの、暖房器具などの季節用品の動きが鈍く、全体では前年を下回っている。

  4. 家電販売
    家電販売は、テレビは4Kテレビなど価格の高い商品を中心に、白物家電は洗濯機を中心に引き続き順調となっている。また、スマートフォンが好調であるほか、引き続きパソコンに買い替え需要が見られる。

(2)乗用車販売
 乗用車販売(新車登録届出台数)は、小型乗用車は前年を下回っているものの、普通乗用車、軽乗用車は新型車が順調となっていることにより前年を上回っていることから、全体では前年を上回っている。

2.観光

順調

 来函客数を交通機関別にみると、フェリー、航空機は前年を上回っているものの、JRは北海道新幹線開業後1年以上が経過し、利用が落ち着き前年を下回っていることから、全体でも前年を下回っている。
 また、観光施設利用者数をみると、宿泊施設、観光施設ともに、新幹線開業効果の反動等のため前年を下回っている。
ただし、一昨年に比べると、来函客数は増加しており、順調に推移している。
 

3.住宅建設

前年を下回る

 新設住宅着工戸数(函館市、北斗市)をみると、持家は前年を上回っているものの、貸家が前年を下回り、分譲住宅が前年を大幅に下回っていることから、前年を下回っている。

4.公共事業

前払金保証請負金額は前年を大幅に上回る

 公共工事を前払金保証請負金額でみると、独立行政法人等の発注工事が減少しているものの、国、北海道、市町の発注工事が増加していることから、29年度第3四半期は前年を大幅に上回っている。

5.生産活動

安定した操業であるが一部で低下

 企業の生産活動は、一般機械は海外向けに動きがみられ安定した操業となっているほか、電子部品は回復に向けた動きがみられる。
 一方、窯業・土石、食料品は操業度が低下している。

【電子部品】
 電子部品は、スマートフォン向けは前年を下回っているものの、自動車向けが堅調となっているほか、家電向けは増産の動きがみられるなど、全体では回復に向けた動きがみられる。

【窯業・土石】
 セメントは、海外向け出荷が減少していることから、前年を下回っている。
 生コンクリートは、新幹線工事向けが増加しているものの、道路工事向けの出荷が減少していることから、前年を下回っている。

【造船】
 造船は、主力の新造船は安定した操業を続けているほか、修繕船も順調となっている。

【一般機械】
 一般機械は、海外向けに動きがみられる。また、国内向けは堅調となっており、安定した操業となっている。

【食料品】
 珍味加工は、不漁による原料の不足などにより、操業度を落としている。

6.雇用情勢

改善している

 雇用情勢は、有効求人倍率(常用)が平成29年9月から4か月連続で前年同月を上回るなど、改善している。

7.金融

事業者向け貸出金残高は前年を上回る

 貸出金残高をみると、事業者向けは、運転資金が前年並みであるものの、設備資金が前年を上回っていることから、全体では前年を上回っている。
 なお、地公体向けは前年を下回っているものの、個人向けは前年を上回って推移しており、貸出金全体でも前年を上回っている。

8.企業倒産

件数は前年並み

 企業倒産(負債総額1千万円以上)をみると、件数は前年並みとなっている。なお、負債総額、1件当たり負債額は前年を上回っている。
《利用上の注意》
・単位未満は四捨五入しているため、合計と内訳は一致しない場合があります。
・「p」~速報値 「r」~改定値 「-」~該当数値なし

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