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道南経済レポート第98号(平成30年5月発行)

概況

 観光は順調であるほか、雇用情勢は改善している。
 また、金融の事業者向け貸出金残高は前年を上回っている。
 一方、住宅建設は前年を下回っているほか、生産活動は一部で操業度が低下している。
 このように、管内経済は持ち直しに向けたテンポが緩やかになっている。

1.個人消費

持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる

 個人消費をみると、食料品スーパー、ホームセンターは前年を上回っており、 持ち直し基調にある。
 一方、大型小売店、家電販売、乗用車販売は前年を下回っている。
 以上のことから持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる。

(1)大型小売店等売上高
1.管内主要大型小売店(6社)
 管内主要大型小売店の売上高は、家具等の家庭用品や飲食料品に動きがみられるものの、衣料品は季節物の動きが鈍く前年を下回っていることから、全体では前年を下回っている。

2. 食料品スーパー(4社)
 食料品スーパーの売上高は、鮮魚が不漁の影響により高値となっていることから前年を下回っているものの、肉類は品質や安全性を重視する傾向により国産を中心に引き続き好調となっている。また、野菜は天候不順により高値であったものの、3月以降相場が安定したことで動きがみられ前年並みを維持しており、全体では前年を上回っている。
 なお、一部の店舗では大雪により遠出を控えた客による買いだめの動きがみられる。

3.ホームセンター(3社)
 ホームセンターの売上高は、例年にない大雪となったことで除雪用品や防寒用品が好調となっているほか、資材、DIY用品に動きがみられ、全体では前年を上回っている。
 
4.家電販売
 家電販売は、大雪による客足の伸び悩みから、全体では前年を下回る。
なお、引き続きテレビに買い替え需要がみられるほか、スマートフォンは好調である。

(2)乗用車販売
 乗用車販売(新車登録届出台数)は、普通乗用車、軽乗用車は新型車が順調となっていることにより前年を上回っているものの、小型乗用車は前年を下回っていることから、全体では前年を下回っている。

2.観光

順調
 
 来函客数を交通機関別にみると、フェリー、航空機は天候不順等の影響から、JRは新幹線利用に落ち着きがみられるようになったことから、いずれも前年を下回っている。
 また、主要宿泊施設宿泊者数および主要観光施設利用者数をみると、国内客、海外客共に団体旅行の減少などにより、前年を下回っている。
 ただし、一昨年に比べると、来函客数は増加しており、順調に推移している。

3.住宅建設

前年を下回る
 
 新設住宅着工戸数(函館市、北斗市)をみると、持家が前年を上回り、分譲住宅が前年を大幅に上回っているものの、貸家が前年を下回っていることから、前年を下回っている。

4.公共事業

前払金保証請負金額は前年を大幅に下回る
 
 公共工事を前払金保証請負金額でみると、独立行政法人等の発注工事が増加しているものの、国、北海道、市町の発注工事が減少していることから、29年度第4四半期は前年を大幅に下回っている。
 なお、年度累計は前年を大幅に上回っている。

5.生産活動

一部で操業度が低下
 
 企業の生産活動は、窯業・土石は生コンクリートが前年を上回っているものの、セメントは前年を下回っている。
 また、電子部品は回復に向けた動きがみられるものの、一般機械、食料品は操業度が低下している。

【電子部品】
 電子部品は、スマートフォン向けは前年を下回っているものの、自動車向けが堅調となっているほか、家電向けは増産の動きがみられるなど、全体では回復に向けた動きがみられる。
 
【窯業・土石】
 セメントは、道外向け、海外向け出荷が減少していることから、前年を下回っている。
 生コンクリートは、民間向け出荷は減少しているものの、新幹線工事向け出荷が増加していることから、前年を上回っている。
 
【造船】
 造船は、主力の新造船は安定した操業を続けているほか、修繕船も順調となっている。
 
【一般機械】
 一般機械は、海外向けに動きがみられるものの、国内向けは前年を下回っており、やや操業度を落としている。
 
【食料品】
 珍味加工は、不漁による原料の不足などにより、操業度を落としている。

6.雇用情勢

改善している
 
 雇用情勢は、有効求人倍率(常用)が平成29年9月から7か月連続で前年同月を上回るなど、改善している。

7.金融

事業者向け貸出金残高は前年を上回る
 
 貸出金残高をみると、事業者向けは、設備資金が前年並みであるものの、運転資金が前年を上回っていることから、全体では前年を上回っている。
 なお、個人向け、地公体向けは前年を上回って推移しており、貸出金全体でも前年を上回っている。

8.企業倒産

前年を下回る
 
 企業倒産(負債総額1千万円以上)をみると、件数、負債総額は前年を下回っている。
 なお、1件当たり負債額は前年を上回っている。
《利用上の注意》
・単位未満は四捨五入しているため、合計と内訳は一致しない場合があります。
・「p」~速報値 「r」~改定値 「-」~該当数値なし

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