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道南経済レポート第99号(平成30年8月発行)

概況

 観光は順調であるほか、雇用情勢は改善している。
 また、公共事業は前年を大幅に上回っている。
 一方、住宅建設は前年を下回っているほか、生産活動は一部で操業度が低下している。
 このように、管内経済は持ち直しに向けたテンポが緩やかになっている。

1.個人消費

持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる

 個人消費をみると、家電は前年を上回っている。また、大型小売店の減少幅が縮小しているほか、乗用車販売は前年を下回っているものの高水準を維持しており、持ち直し基調にある。
 一方、食料品スーパー、ホームセンターは前年を下回っている。
 以上のことから持ち直し基調にあるなか、一部に弱い動きがみられる。

(1)大型小売店等売上高
1. 管内主要大型小売店(6社)
 管内主要大型小売店の売上高は、新商品の発売により化粧品に動きが見られるほか、飲食料品が前年並みであるものの、衣料品は季節物の動きが鈍く前年を下回っており、全体では前年を下回っている。ただし、減少幅は縮小している。
 
2. 食料品スーパー(4社)
 食料品スーパーの売上高は、肉類は品質や安全性を重視する傾向により国産を中心に引き続き好調となっているものの、鮮魚が不漁の影響による高値から動きが鈍いほか、野菜は土ものを中心に相場が下落したことで売上が伸びず、全体では前年を下回っている。
 
3.ホームセンター(3社)
 ホームセンターの売上高は、今冬の雪害の影響から、資材、DIY用品、リフォーム関連で需要が見られるものの、天候不順により園芸用品やレジャー用品が低調となっていることから、全体では前年を下回っている。
 
4. 家電販売
 家電販売は、引き続きテレビに買い替え需要が見られるほか、白物家電は冷蔵庫、洗濯機を中心に順調となっている。また、スマートフォンも好調を維持している。

(2)乗用車販売
 乗用車販売(新車登録届出台数)は、普通乗用車は新型車が順調となっていることにより前年を上回っているものの、小型乗用車、軽乗用車は前年を下回っていることから、全体では前年を下回っている。ただし、例年と比べると高水準となっている。

2.観光

順調

 函館圏の入込客数※を交通機関別にみると、航空機は国内・海外いずれも前年を上回っているものの、フェリーは天候不順等の影響から、JRは新幹線利用に落ち着きがみられることから、それぞれ前年を下回り、全体でも前年を下回っている。
 主要観光施設利用者数は、前年並みを維持しているものの、主要宿泊施設宿泊者数は、団体旅行の減少や施設改修等の影響で前年を下回っている。
 ただし、入込客数は依然高水準を維持しており、順調に推移している。
※フェリー(青森-函館間)、JR(新青森-新函館北斗間)、航空機(函館空港着便)利用者数を、「函館圏の入込客数」と表現した。

3.住宅建設

前年を下回る
 
 新設住宅着工戸数(函館市、北斗市)をみると、持家は前年を上回っているものの、貸家が前年を大幅に下回り、分譲住宅が前年を下回っていることから、前年を下回っている。

4.公共事業

前払金保証請負金額は前年を大幅に上回る

 公共工事を前払金保証請負金額でみると、市町の発注工事が減少したものの、国、北海道、独立行政法人等の発注工事が増加したことから、30年度第1四半期は前年を大幅に上回っている。

5.生産活動

一部で操業度が低下
 
 企業の生産活動は、一般機械は海外向けが堅調となっているほか、電子部品は回復に向けた動きがみられる。
 一方、窯業・土石、食料品は操業度が低下している。

【電子部品】
 電子部品は、スマートフォン向けは前年を下回っているものの、自動車向けが堅調となっているほか、家電向けは増産の動きがみられるなど、全体では回復に向けた動きがみられる。

【窯業・土石】
 セメントは、道外向け、海外向け出荷が減少していることから、前年を下回っている。
 生コンクリートは、新幹線工事向けを中心に受注は増加しているものの、長雨の影響で工事が進まず、出荷が滞ったため、前年を下回っている。

【造船】
 造船は、主力の新造船は安定した操業を続けているほか、修繕船も順調となっている。

【一般機械】 

 一般機械は、海外向けは堅調となっている。国内向けは動きがみられるものの、一部で操業度を落としている。

 
【食料品】 

 珍味加工は、不漁による原料の不足などにより、操業度を落としているものの、商品開発等の企業努力の動きがみられる。

6.雇用情勢

改善している
 
 雇用情勢は、有効求人倍率(常用)が高水準で推移しており、改善している。

7.金融

事業者向け貸出金残高は前年並み
 
 貸出金残高をみると、事業者向けは、設備資金が前年を上回っているものの、 運転資金が前年並みとなっていることから、全体では前年並みとなっている。
 なお、個人向け、地公体向けは前年を上回って推移しており、貸出金全体でも前年を上回っている。

8.企業倒産

件数は前年を下回る
 
 企業倒産(負債総額1千万円以上)をみると、件数は前年を下回っている。
 なお、負債総額、1件当たり負債額は前年を上回っている。
《利用上の注意》
・単位未満は四捨五入しているため、合計と内訳は一致しない場合があります。
・「p」 ~速報値 「r」 ~改定値 「-」 該当数値なし

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