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オホーツク圏経済情勢報告 令和元年5月報告

1.概況

管内経済は、緩やかに持ち直している
 最近のオホーツク圏における経済情勢をみると、観光は、ふっこう割の効果等により国内客が増加したほか、各種団体によるPR効果等により流氷観光巡りをする外国人観光客が増加しており、空港利用客数、主要観光施設入り込み数、知床宿泊者数ともに前年を上回った。1月期から3月期で見ると、過去10年で最も高い水準であり、全体として見ても、回復しつつある。
 個人消費は、衣料品は気候に左右されるなどにより、冬物、春物衣料ともに不振だったほか、飲食料品は野菜価格が例年より下落したことなどから前年を下回ったが、生活関連品は北海道胆振東部地震による防災用品需要が一服した中でも堅調であるほか、新車登録台数も小型車、軽乗用車は堅調に推移しており、一部に弱さが残るものの緩やかに持ち直している基調に大きな変化はみられない。
 雇用は、有効求人倍率が前年を下回る状況が続いているが、引き続き高水準で推移している。依然として求人と求職のミスマッチが認められる中、企業側におけるさまざまな対策が図られている事例が見られている。
 このように、管内経済は、北海道胆振東部地震の影響から回復しており、地震発生前における緩やかな持ち直しの基調は維持されているものと認められる。

2.項目別

個人消費・・・一部に弱さが残るものの、緩やかに持ち直している
 主要小売店売上高をみると、衣料品は、暖冬や季節はずれの低温といった気候に左右されるなど、冬物、春物衣料ともに不振だったことから、前年を下回った。飲食料品は、前年度は道外産野菜が不作で高騰したことにより単価が上昇し売上増に繋がったが、今年度は豊作だったため、例年より単価が下落したことなどから、前年を下回った。生活関連品は、北海道胆振東部地震による防災関連需要は一服したが、医療用品など全体的に底堅く前年を上回った。
 新車登録台数をみると、小型車、軽自動車は堅調であるものの、普通車の新型車効果の一服から前年を下回った。ただし、足下(4月)は全体的に前年を大きく上回っている。
 全体的にみると、依然として一部に弱さが残るものの、緩やかに持ち直している基調に大きな変化は見られない。

観光・・・回復しつつある
 観光をみると、ふっこう割の効果等により道外客を含めた国内客が増加したほか、各種団体によるPR効果やSNSの活用等により流氷観光巡りをする外国人観光客が増加しており、空港利用客数、主要観光施設入り込み数、知床宿泊者数ともに前年を上回った。1月期から3月期で見ると、過去10年で最も高い水準となっている。
 具体的には、空港利用客数は、定期便が好調だったことに加え2月に韓国からのチャーター便就航があったこと、主要観光施設入り込み数は、国内客や海外団体客が増加し、網走・紋別・知床ともに好調だったこと、知床宿泊者数は、冬季イベントの認知度が高まり、ツアー行程に組み込まれるケースも増え、また、これを契機にふっこう割を活用する動きも見られたことが数値を押し上げた。
 さらに、足下の動向でも、大型連休期間中は比較的天候に恵まれ、遠方からの観光客が増加しているなど、その基調は維持されている。
 このように、管内の観光は、北海道胆振東部地震の影響からの回復はもとより、全体として見ても、回復しつつある。

住宅着工・・・前年を下回る
 管内3市(北見市・網走市・紋別市)の新設住宅着工戸数をみると、持家、分譲住宅が前年を上回ったものの、貸家が前年を下回ったことから、全体では前年を下回った。

公共事業・・・累計で前年を下回る
 管内における公共事業を前払金保証請負金額(平成31年1月から3月)でみると、前年を上回っている。ただし、30年4月からの累計では、前年を下回っている。
 なお、先行きについて、足下は前年比減少となっているが、国や道における公共事業費当初予算は近年の減少傾向から増加に転じており、管内経済に好影響をもたらすことが期待される。

雇用・・・有効求人倍率は高水準で推移している
 雇用情勢をみると、新規求人数は、広い業種で増加がみられたものの、サービス業等が減少したことから前年を下回り、有効求人数も前年を下回った。新規求職者数は、事業主都合による離職から求職申込件数が増加し前年を上回った。有効求職者数は、新規求職者数の増加等から前年を上回った。
 このように、管内の有効求人倍率は、有効求人数が減少したこと等から前年を下回ったが、引き続き1倍を超えており、高水準で推移している。
 なお、依然として、事務職など一部の職種において有効求人倍率が1倍を大きく下回るなど低水準にある一方、専門・技術職やサービス職では2倍を超えるなどの高水準にあり、求人と求職のミスマッチの状況が続いている。
 人手不足の状況は、業種を問わず拡がっているが、企業側では、採用活動は継続的に進めつつ、採用方法の多様化、従業員に対する勤務条件の見直し、機械導入による省力化の推進や外国人実習生を活用する動きなど、さまざまな対策を進めている事例も見られている。

金融・・・預金は増加、貸出金は減少
 預金をみると、前年を上回った。貸出金をみると、設備資金は前年を上回ったものの、運転資金及び地方公共団体向けが前年を下回ったことから、全体では前年を下回った。
 貸出約定平均金利は、引き続き前年を下回って推移している。

企業倒産・・・前年を下回る
 企業倒産をみると、件数、負債総額ともに前年を下回っている。

本ページに関するお問い合わせ先

北見出張所財務課
電話番号:0157-24-4167
FAX番号:0157-31-4744

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