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第82回国有財産北海道地方審議会議事録

平成17年12月2日(金)

国有財産北海道地方審議会委員名簿(50音順、敬称略)
浅井 洋子 北海道ドレスメーカー学院長
岩田 圭剛 岩田建設(株)代表取締役社長
越塚 宗孝 札幌国際大学観光学部観光学科教授
近藤 龍夫 北海道電力(株)取締役社長
坂本 眞一 北海道旅客鉄道(株)代表取締役会長
佐藤 恵理 北海道大学大学院経済学研究科修士課程
堰八 義博 (株)北海道銀行取締役頭取
高木 雅子 (株)丸高青果取締役
高向 巖 (株)北洋銀行取締役頭取
中井 和子 (有)中井仁実建築研究所代表取締役
中村 睦男 北海道大学総長
成田 教子 弁護士
野口 孝博 北海道大学大学院教授
籏本 道男 公認会計士
原田 伸一 (株)北海道新聞社経営企画室次長
船越ゆかり 北海道放送(株)総務局秘書部専任部長
前川 忠男 (株)前川不動産鑑定事務所代表取締役
横山 清 (株)ラルズ代表取締役社長
※旧字体等については、当用漢字等で表記している。(18名)

1.開会

●齊藤管財総轄課長  それでは定刻になりましたので、ただ今から第82回国有財産北海道地方審議会を開催いたします。
  私は、本日の進行役を務めさせていただきます管財総轄課長の齊藤でございます。よろしくお願い申し上げます。
  本日の審議会は、委員総数18名のうち、14名のご出席をいただいております。
  国有財産北海道地方審議会規則第8条に基づく定足数に達しておりますので、当審議会は有効に成立しておりますことをご報告申し上げます。

2.財務局長挨拶

●齊藤管財総轄課長  それでは初めに、本日の審議会の開催に当たりまして、北海道財務局長の竹嶋からご挨拶を申し上げます。
●竹嶋局長  北海道財務局長の竹嶋でございます。
  本日は、委員の皆様方には、大変お忙しい中、ご出席をいただきまして、本当にありがとうございます。
  また、平素、皆様方には、国有財産行政を初めといたしまして、財務行政全般にわたりまして、一方ならぬご理解、ご協力を賜っておりますことを、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
  今回、新たに委員にご就任いただいた方々におかれましては、大変お忙しいにもかかわりませず、快く委員をお引き受けいただきまして、本当にありがとうございます。これまで挨拶の機会がなく、初めてお目にかかる方もいらっしゃいますけれども、本日はどうかよろしくお願いいたします。
  なお、当審議会の開催につきましては、審議会規則によりますと「会長が召集する」ということになっておりますけれども、本年10月1日付で委員の方々の改選がございまして、現在、会長が空席になっておりますので、財務局長名でご案内を申し上げたところでございます。
  会長の選任につきましては、後ほど委員の皆様方の互選によりまして、お決めいただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
  この国有財産北海道地方審議会につきましては、地域における重要な国有財産につきまして、管理処分の適正を期するため、広く民間有識者の方からご意見を伺って処理すべきであるとの考えから、国有財産法の規定に基づきまして設置をされたものでございまして、昭和31年7月に第1回目が開催されて以来、今回で82回目を数えております。これまで338件の案件をご審議いただき、ご答申をいただいているところでございます。
  こうした案件の中には、特別養護老人ホーム、あるいは保育所といった社会福祉施設、学校あるいは図書館などの教育文化施設、札幌ドームなどのスポーツ施設として処理したものもございました。いずれも地域社会の発展のために少なからず貢献させていただいているものと考えております。
  本日は、網走市に所在いたします面積79万平方メートル余の国有財産を公園用地として、網走市に対しまして時価売払いする内容のものでございます。
  後ほど、事務局から詳しくご説明させていただきますので、どうかよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
  また、本日は、せっかくの機会でございますので、去る11月8日に財政制度等審議会国有財産分科会が取りまとめました「今後の国有財産の制度及び管理処分のあり方」に関する中間答申につきまして、後ほど事務局よりご説明をさせていただきます。
  改革の方向性といたしましては、効率性を一層重視した国有財産行政への転換を掲げまして、具体策といたしまして、庁舎等の効率的な使用の推進、行政財産の民間貸付の拡大、売却促進のための交換制度の導入などが提案されています。
  財務局といたしましては、この改革の方向性に沿いまして、今後とも社会ニーズに的確に対応した国有財産行政を推進してまいりたいと考えています。
  委員の皆様方におかれましては、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。
  以上、審議会の開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。
  どうかよろしくお願いいたします。

3.委員紹介

●齊藤管財総轄課長  今回の審議会は、委員改選後、最初の審議会開催でございます。
  議事に入ります前に、このたび新たに委員にご就任いただきました皆様をご紹介いたします。
  北海道電力株式会社取締役社長、近藤龍夫様でございます。
  (北海道電力の近藤でございます。よろしくお願いいたします。)
  次に、北海道大学大学院経済研究科大学院生、佐藤恵理様でございます。
  (北海道大学大学院研究科の佐藤と申します。学生です。よろしくお願いいたします。)
  次に、北海道大学大学院教授、野口孝博様でございます。
  (野口と申します。よろしくお願いいたします。)
  以上でございます。
  なお、当局の担当者も、あわせてご紹介させていただきます。
  管財部長の和栗でございます。
  (和栗でございます。よろしくお願いいたします。)
  管財部次長の国柄でございます。
 (国柄でございます。よろしくお願いいたします。)

4.会長選出

●齊藤管財総轄課長  今回の審議会は、改選後、最初の審議会でありますので、国有財産北海道地方審議会会長の選出が必要となります。
  会長の選出を、管財部長からお諮りします。
●和栗管財部長  それでは、私の方から皆様に、会長の選出についてお諮りしたいと存じます。
  会長は、審議会規則第5条第1項に基づきまして、委員の皆様に互選していただくことになっております。また、会長代理は、会長のご指名によることとなっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
  それでは、どなたかご提案ございませんでしょうか。
  (籏本委員挙手)
  旗本委員、どうぞ。
●旗本委員  旗本でございます。
  ただ今お話ございました会長の件でございますが、僣越でございますが、これまで会長をなさっておられ、また、各界でご活躍されております横山委員に引き続いてお願いしてはいかがかと存じます。(拍 手)
●和栗管財部長  ただいま旗本委員からご提案がございましたけれども、いかがでございましょうか。  (拍 手)
  ありがとうございます。
  それでは、横山委員に会長をお願いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。
  横山会長には、会長席に移動をお願いいたします。

5.会長挨拶

●和栗管財部長  恐れ入ります。会長からご挨拶を一言お願いいたします。
●横山会長  横山でございます。
  ただいま皆さんから選出させていただいたわけでございますが、誠に至らない者でございますが、国有財産の処理その他について、国民の関心も非常に高いところでございますし、局長さんからお話のように、過去の処理案件につきましても、非常に有効・適切に運用されて、その成果が高く評価されているところでございますので、今日の案件につきましても、忌憚のないご意見を伺いながら、円滑に会議を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

6.会長代理指名

●和栗管財部長  ありがとうございました。
  それでは、会長から会長代理のご指名をお願いいたします。
●横山会長  それでは、審議会の規則によりまして、会長代理につきましては、会長から指名することになってございますので、私から指名をさせていただきます。
  恐れ入りますけれども、会長代理には、坂本委員にお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
●和栗管財部長  ただいま会長から、会長代理に坂本委員が指名されましたので、坂本委員にはよろしくお願いいたします。(拍手)
  以上をもちまして、会長選出及び会長代理指名を終わらせていただきます。

7.諮問事項審議

●齊藤管財総轄課長  次に、本日の諮問事項について、財務局長から会長に諮問書を提出いたします。
  (諮問書を手交)
●竹嶋局長  よろしくお願いいたします。
●齊藤管財総轄課長  ただいまより諮問事項の補足説明並びに審議に入りますが、ご発言の際には、お手元にございますマイクボタンを押してからお話していただくよう、お願いいたします。
  それでは、議事進行につきましては、会長にお願いいたします。
●横山会長  早速でございますが、諮問事項の審議に入らせていただきますが、今回、諮問がありましたのは、局長からお話のとおり、1件でございます。ご審議をいただきますが、初めに事務局から諮問事項の補足説明をお願いいたします。
  議事につきましては、原則公開となっておりますが、委員の皆様には、活発な忌憚のないご意見を伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
●和栗管財部長  それでは、私の方から諮問事項の内容についてご説明させていただきます。長くなりますので、座らせていただきます。
  本日の諮問事項は、網走市に所在する特定国有財産整備特別会計及び一般会計の普通財産を、網走市に対し公園用地として時価売払いすることについてでございます。
  それでは、初めに対象財産の概要についてご説明いたします。
  お手元にお配りしております国有財産北海道地方審議会諮問事項説明資料の1ページ目、「諮問事項調書」をご覧いただきたいと思います。
  まず、財産の所在ですが、網走市字三眺23番ほかでございまして、全部で8筆の土地でございます。
  区分・数量は、土地が畑、山林などで793,798.54平方メートル、立木が17,414.02立方メートル、建物が雑屋建など3棟で、延べ161.60平方メートル、工作物が照明ほか一式となっております。
  因みに、土地の面積79.3ヘクタールを他の施設の面積と比較してみますと、北海道大学の植物園が13.3ヘクタールでございますので、約6倍の面積になっており、相当広大な面積であるということが言えるかと思います。
  財産の位置・環境でございますが、2ページ目の「位置図」をご覧いただきたいと思います。 本財産は、JR石北本線、網走駅の西南西約2キロに位置しておりまして、車で5分程度のところに所在しております。
  財産の形状等につきましては、南北で最大約0.8キロメートル、東西が最大約1.5キロメートルの不整形な形状となっており、西側が道道網走常呂自転車道線という自転車専用道路、いわゆるサイクリング・ロードに面しておりますほか、北側及び東側は1級河川「網走川」に、南側は「網走湖」に面しております。
  現況につきましては、3ページ目の「航空写真、現況写真」をご覧いただきたいと思います。 本財産は、現在、法務省網走刑務所において湖畔農場として使用しており、刑務作業として受刑者による耕作が行われております。
  また、本財産上には、これらに付随して、刑務作業に必要な休憩棟などの建物が配置されております。
  なお、こうした刑務作業に使用されているということもありましてか、写真のとおり、本財産につきましては、周囲を立木や潅木などの林がめぐっており、一般の目からは隔離されたような状況となっております。
  周辺の状況でございますが、先ほども申し上げましたように、本財産の北、東及び南側の3方は川となっておりますが、西側にはサイクリング・ロードを挟んで自動車販売店、運輸会社などが建ち並んでおります。
  都市計画上の用途地域は、サイクリング・ロードと国道との間は工業地域となっておりますが、本財産そのものは、都市計画区域外となっております。
  なお、位置図、航空写真などをご覧いただいてお分かりのように、本財産と市街地の間を縫うように網走川が大きく蛇行していることから、本財産を含めたあたりの一帯を大曲地区と呼んでおります。
  次に、対象財産の沿革を含めまして、本財産を網走市に対し売払いするに至った経緯についてご説明いたします。
  4ページ目の「網走刑務所の概要」をご覧いただきたいと思います。
  本財産は、法務省網走刑務所において、長期間にわたって刑務作業により使用されてまいりました。この刑務作業につきましては、現在、各地の刑務所で、受刑者の職業訓練の一環として各種の作業が行われておりますが、ここ網走刑務所では、歴史的な経緯や環境的な面から、畑作などの農作業を刑務作業として取り入れておりまして、本件処分対象財産である湖畔農場も、長年にわたって使用されてきたところでございますが、網走刑務所におきましては、このところの経済構造の変化等もあって、受刑者が刑期を終えて退所した後、農業関係へ就業する機会が減少していることや、看守業務の効率化によって、広大な農場における構外作業の監視が困難になりつつあることから、屋内作業主体の刑務作業への転換を迫られてきております。
  また、一方、地元網走市におきましては、まちづくりの基本計画の中で、自然環境の保全と効率的な土地利用を掲げており、その一環として、当農場を公園として整備したいとしておりまして、平成10年頃より取得の意向が示されてきたところでございます。
  この2つの理由から、網走刑務所では、湖畔農場を処分財源として屋内作業施設の拡充整備計画を策定し、これが平成17年度の特定国有財産整備計画として事業決定されたものであり、こうした両者の事情もマッチして、今回の売払いに至ったものでございます。
  なお、本財産の沿革につきましては、明治28年4月に北海道庁から引き継ぎを受け、以来、網走刑務所が管理しておりましたが、本年12月中には、法務省から当局に引き継ぎを受ける予定となっております。
  また、処分対象財産の中に一般会計の財産がございますが、これにつきましては、平成12年4月に、それまで湖畔農場として管理されておりました財産の一部を用途廃止し、当局に引き継がれたものでございます。
  次に、網走市におけるまちづくりの方針を踏まえた財産の利用計画についてご説明いたします。
  5ページ目の「網走市のまちづくり」をご覧いただきたいと思います。
  網走市におけるまちづくりの基本方針としましては、豊かな自然と調和した快適で魅力あるオホーツク圏の中核都市を目指して、平成10年から19年度の10ヵ年を計画期間とする網走市総合計画によりまして、総合的・計画的に都市づくりを進めているところと伺っております。
  また、5ページ上段のイメージ図にありますように、都市計画マスタープランにおきまして、市内を「居住拠点」、「産業拠点」、「にぎわい・交流拠点」、「自然・交流拠点」に分け、土地利用・拠点・ネットワークの形成、自然・緑地空間の形成といった観点でまちづくりを進めているところと伺っております。
  また、産業振興の面から見ますと、昭和40年代に始まる知床ブームや、その後の流氷観光など、網走市を初めとするオホーツク圏において、産業としての観光がクローズアップされているところですが、近年、観光ニーズの変化や、グループ・団体型から家族型へと旅行形態が変化してきていることなどから、観光産業を取り巻く環境も大きく変化しており、網走市では、5ページ下段にありますように、網走市観光振興計画において、広域観光圏の拠点都市としての機能強化や、新しい観光行動に対応した新観光地づくりを目標と定めており、民間及び行政が連携しながら、観光振興を図っているところと聞いております。このように網走市では、地域の中核都市として、都市づくりと観光振興の両面において、一体となった施策を進めているところと伺っております。
  さて、本財産は、網走市の市街地の外れにありますが、都市計画区域から外れているものの、住居地域、工業地域に近接した位置・環境にあり、都市計画マスタープランでは、「自然・交流拠点」の中核に位置しております。
  また、網走市観光振興計画においては、市民と観光客の双方にとって魅力的な地域づくりの推進という基本方針のもと、大曲地区における新しい拠点づくりという、短期重点プロジェクトとして定められており、新しい時代の網走観光のシンボル的施設として位置づけられております。
  こうしたことから、網走市では、本財産を21世紀に向けた新たなまちづくりを進める上で貴重な空間と考え、自然との共生を図りながら、市民の憩いの場、また観光など、地域振興を展望した魅力的な場として活用すべく、仮称でありますが、条例公園「大曲湖畔農場園地」として整備する計画を策定したものでございます。
  具体的な利用計画につきましては、資料6ページ目の「利用計画図」をご覧いただきたいと思います。
  網走市が策定した整備計画によりますと、本財産を大きく4つのゾーンに区分して、それぞれのゾーンの特徴や現況を生かした形で、施設等の整備を図っていく計画となっております。
  1つ目は、付帯施設ゾーンで、国道238号からエントランスを経由して、メインである花畑・農地ゾーンなどへのアプローチとなる区域であり、駐車場、体験交流施設、レストラン、直売施設などを配置する予定とのことでございます。
  2つ目は、メインとなる花畑・農地ゾーンで、癒しの「花」と「農」をテーマとして、観光客や市民による花づくりへの体験参加を通じて、大規模な花畑による緑肥景観を展開しようというものでございます。観光客と市民の交流による農業と観光の融合を図るとともに、オホーツク自生の花の植生、土づくりなど、循環型農業への理解を広め、深めることを目的としているとのことでございます。
  当面の計画では、市民参加による緑肥景観植物の種まき、緑肥のすき込みによる土づくりなどを行う予定とのことでございます。
  3つ目が、河畔林・森林育成ゾーンでございます。
  市民参加の植林活動や景観ツアー・自然観察を通じて自然の生態系の営みを体験しようというもので、河畔林沿いに植林と育林のための作業・観察路、健康づくりのためのジョギングコースなどを兼ねた遊歩道を整備する予定となっております。
  4つ目は、葦原湿地ゾーンでございます。
  生命の水をテーマに、葦原や水生植物の保全、水づくりの体験、水質浄化システムの研究や葦加工などを行うものであり、当面の計画としましては、葦原の実態調査、水質調査、水路の検討などを行うこととしております。
  大まかな利用計画は、以上のとおりでありますが、網走市では、本年度末の用地取得を含めまして、今後5年間の短期計画で施設などの基盤整備を進め、その後、中・長期的でさらなる熟成を図っていくこととしております。
  なお、これらの整備費用は、地方債及び市費により手当てする予定とのことでございます。
  次に、当局の処分方針についてご説明申し上げます。
  お手数ですけれども、資料1ページ目の「諮問事項調書」にお戻りいただきたいと思います。 一番下の4の処理方針でございますが、本財産につきましては、利用目的が公園であることから、一部については、国有財産法第22条による無償貸付も可能な事案ではありますが、全地を時価により売払いすることとしております。
  これは、本財産が法務省網走刑務所において整備する屋内作業施設の財源、いわゆる代替施設の財源という性格上から、網走刑務所と網走市において全地を時価により売払いすることを前提に協議を行い、決定されたものでございます。
  処分方法につきましては、国有財産を処分する場合、会計法令の規定により競争入札によることが基本とされておりますが、例外といたしまして、公共用、公用又は公益事業の用に供するため、必要な物件を直接に公共団体又は事業者に売払い、貸付、又は信託するときには、競争に付することなく、随意契約によることができるということが規定されております。
  対象財産につきましては、網走市が公園用地として利用する、すなわち公共の用に供する計画でありますことから、これらの法令に基づきまして、随意契約により売払いするものでございます。
  土地売却後の用途指定につきましては、国有財産法令並びにこれを受けました通達の規定によりまして、地方公共団体に対して時価売払いする場合には、用途指定を付す必要がないこととされておりますので、用途指定は付さないことといたしております。
  最後に、本財産の処分時期についてでございますが、本審議会でご答申をいただければ、18年3月中には、網走市に対し売払いしたいと考えております。
  以上、諮問事項の説明を終わらせていただきます。
  どうぞよろしくお願いいたします。
●横山会長  どうもありがとうございます。
  諮問事項については、非常に懇切丁寧なご説明でございましたので、お分かりにならないところはないと思うんですが、この点に関しまして、ご質問、ご意見ということでございますが、ほかのスケジュールもございます、大体お1人2分ぐらいの時間がございます。なければ、よろしいんですが、今日は時計回りで1人ずつ、多少関係のないことでも結構でございますので、前川委員の方からお願いします。
●前川委員  それでは、私からちょっとお話させていただきます。
  土地が79万平方メートル以上ございまして、地目的にも、山林、畑、あと宅地が一部あるのかなという感じでしたが、それぞれに応じた評価が必要なのかなと。それで、広大であるということで、その分の市場性を考慮した価格であろうというふうに考えられます。
  網走市のマスタープランを見る限り、現況を残したまま開発するということでございますので、非常にいい計画であろうというふうに考えております。以上です。
●横山会長  ありがとうございます。
  船越委員、お願いします。
●船越委員  もともと農地として使われていたところということと、あと周りに林、そして葦原、湿地ですね、そういったものがあるということで、自然を生かした公園に生まれ変わるのではないかなという期待がございます。森林育成ゾーンというのが考えられておりましたけれども、できるだけ現在の植生とか、それから、今残っている林とかを生かした形で公園になっていったらいいのではないかなと思っています。
●横山会長  ありがとうございます。
  それでは、原田委員、お願いいたします。
●原田委員  伺った限りでは、大変素晴らしい計画だと、私は思っております。私も個人的に何度か行ったことがありますけれども、大変素晴らしい環境でして、なるほど、こういうところがまだ残っていたのかということを、改めてよかったなというふうに思っております。
  特に、サイクリング・ロードとか、それから公園の遊歩道とか、今できるということで、北海道が目指している滞在型の観光、これにも一役買うかなというふうに思っております。大変いいことだと考えております。以上でございます。
●横山会長  ありがとうございます。
  旗本委員、お願いします。
●旗本委員  非常に結構な案件だと思いますが、こういう用途の場合に、何とか本当は無償で渡せると一番よろしいんですけれども、ただ、刑務所の方で、ほかの施設に、予算という面から、やむなく時価売払いということは、若干残念な気がいたしますけれども、それもやむを得ないのかなと。大変素晴らしい、北海道らしい利用方法なので、大変いい案件だなというように思っております。以上でございます。
●横山会長  野口委員、お願いいたします。
●野口委員  私も建築が専門なんですけれども、現地とか、景観デザインの面から見ても可能性が大きい場所だと思っていまして、今の計画を伺っていると、網走市の将来計画は、余り心配のない形にはなっているなと思うんです。
  それで、今、景観というか、公園的な利用あるいは自然景観を生かした利用が、多分保証されていると思うんですが、5ページの利用の中で、産業拠点というのと、あと工業専用地域ですか、隣接されているのがあって、多分間違いではないと思いますが、その方向でちゃんと利用されるように、関連する自然景観を生かすような形で利用されるようになれば、私はよろしいかなと思います。以上でございます。
●横山会長  ありがとうございます。
  それでは、中村委員、お願いします。
●中村委員  私も、北海道の自然を有効に利用して、更にそれが滞在型観光に役立つということで、大変結構だと思っています。
●横山会長  ありがとうございます。
  中井委員、お願いします。
●中井委員  景観という観点から申しますと、地理的立地の大変素晴らしい場所なので、今のような有効的な面的活用でよろしいんですけれども、ただ天都山からの眺望景観の中で、かなり大きな割合を占めているんですね。それから、あと網走湖畔を走ったときに、車でも自転車でも、大変見えてくる場所だと思うんです、あの正面のところにですね。ですから、そういう何かシークエンスといいますか、視点場としての立地の重要性というものを、網走の観光の方は考えてほしいと思うんですね。ただ、そこの場所だけを生かすというんじゃなくて、もっとほかからも見ることができるんだよという。かなりの面積ですから、すごい重要な面的な資源になると思います。だから、畑の部分が緑肥作物で面的に美しくなることは、とても素晴らしいことだと思うんですけれども、それを見る場所というのは多分、天都山だと思うんですね。そこの場所にいたら、恐らくその雄大さは見えないですね。天都山から見るときの景観の重要性を、利用のときに考えてほしいと思います。
●横山会長  ありがとうございました。
●和栗管財部長  今のご提案の関係は、実は網走市の方も、先生ご指摘のようなことを考えておりまして、緑肥植物と言っていますけれども、今考えられております具体的なものとしては、春には菜の花を植えて、秋とか夏にはヒマワリを植えて、花を植えて、天都山から見ていただく景観もつくりながら、例えば菜種を採取して、その油を採って使うとか、そういう全体の枠組みを考えているというようなことでございます。また、先生から頂戴しましたご意見は、網走市の方には伝えていきたいと思います。
●横山会長  さすが専門家で、私も、たまたまあの山から見て、ちょっとそこまで考えてなかったけれども、なかなかいいところで、施設その他によっては、随分景観が変わると思います。
●中井委員  雄大さが分かるのは、上から見ないとなかなか分からない。そこに入ってしまうと分からなくなってしまうので、視点場があちこちありますよということを認識してほしいと思いますね。
●横山会長  市の方も、今の部長のお話では、配慮しているようですから。
  高木委員、お願いいたします。
●高木委員  今の時代にふさわしい形で自然を保護されて、新たに利用されるということは、大変よろしいことだなと思っております。以上でございます。
●横山会長  ありがとうございます。
  佐藤委員、お願いします。
●佐藤委員  処理経緯と方針に関しては、主に賛成だと思います。今後の計画に関しての要望を少し述べさせていただきたいと思います。
  市民参加による緑農化計画などが今後あって、持続的発展ができる可能性としても、かなりあると思うんですが、市民に限らず、観光客誘致も、今後重要な課題だと思います。自然を生かした形での観光客誘致ということで、夏は農業体験ということもできると思うんですが、もう1つのかなりのキーワードとして、冬のイベントの活用があると思います。せっかく網走湖に面しているので、網走湖のワカサギ釣りを打ち出した、何かイベントなんかの活用にしていっていただきたいと思います。
  もう1つ、そのイベントなどに関連して、市民主導型の活用をしていっていただきたいと思います。以上です。
●横山会長  これは部長、どうですか。
●和栗管財部長  今ご指摘いただきました冬の関係ですけれども、網走市におきましても、確かに冬の期間が長いということもございまして、色々なイベントをここで、今、具体的にどうやってということではないんですが、観光客も市民も参加できるようなイベントを計画していきたいというふうに考えていらっしゃる。
  それから、今、流氷まつりというのが、別な会場で行われているらしいんですが、若干、そこが駐車場が狭いというようなこともあって、将来的には、場合によっては、こちらに会場を移すというようなことも考えていらっしゃるということでございました。
●横山会長  将来展望ということで、国から移ってしまえば、また、それなりですけれども、せっかくのいい意見ですから、結果はどうなるか別にしまして、よろしくお願いいたします。
  坂本委員、お願いいたします。
●坂本委員  売却のご審議は依存はありません。
  質問を2、3させていただきますが、1つは、網走刑務所の全面積というのはどれくらいあるのか。
  2番目には、売却される時点で、用途指定は制限をしないと、こういうご説明でありましたけれども、ここは市の方で、ちゃんとした法律的な公園指定をされるのか。そうでなければ、今、地方財政も非常に困っておりますから、ある時期になったら第三者に売却をするというようなこともあるんでしょうけれども、用途の制限がどうなっているのか。
  それから、3番目に、時価による売却ということですけれども、周辺に売買事例があって決められればいいんですけれども、これだけの広大な場所で、どういうふうな時価評価をされるのか、その3点を伺いたいと思います。
●和栗管財部長  網走刑務所の全体面積でございますけれども、1,720ヘクタールほどあるということでございます。内容としましては、庁舎ですとか、職員の宿舎として27ヘクタールほど、それから、今回売払いする農場以外にも農場がございまして、それらを含めまして、264ヘクタールほど、あと、山林・原野で1,400ヘクタールほどあるということでございます。この図面の2ページをお開きいただきますと、この赤いところが今回の処分財産で、網走刑務所と書いてあります、ここが今申し上げました庁舎、宿舎のあるところで、これが27ヘクタールです。この上の方、山のようになっていますが、ここら一帯が山林・農場で、すべてが網走刑務所の土地ということになっている状況でございます。
  それから、用途指定の関係でございますけれども、今回、この土地を網走市にお売りいたしますと、網走市は当然、こういう広大な土地を買い受けるということで、市議会にも諮りまして、どういう用途で使うのかということをお諮りして、買うということになりますし、また、条例公園という形で、公園設置条例できちっと管理していく枠組みになっております。したがいまして、坂本委員がおっしゃられたように、未来永劫、他に転用することがないのかと言われますとあれなんですが、網走市の行政の中で、きちっと方向づけをして利用していくということでございます。
●坂本委員  方向づけをとられるということですね、行政の方で。
●和栗管財部長  はい。ということになっていますので、私どもの方としては、国から用途指定するということは、しないことになってございます。
  それから、時価売払いの評価の関係でございますけれども、実は、まだ正式には評価をいたしておりません。今日、ご答申いただければ、市の方から申請書を出していただいて、それから評価ということになるんですが、国の評価は、今、民間の不動産鑑定士の方に評価をしていただきました、その評価額とか、私どもの職員としても不動産の評価をする職員がおるわけですけれども、そういう職員が、これは農地ですので、農地の取引事例が周辺でどういうふうになっているか、いろいろ調べまして、それを総合勘案して評価をしていくというようなことになってございます。
●横山会長  よろしゅうございますか。
●坂本委員  はい。
●横山会長  それでは、近藤委員、お願いいたします。
●近藤委員  先ほど、色々話があったわけですけれども、共通するんですが、実は私、昨年、天都山から景観を眺めたわけでございまして、こんな素晴らしい自然が北海道にまだあったのかと思うくらい、道央圏じゃ、なかなか見られない自然を感じた次第でございまして、この活用につきましては、周りの自然との協調ということを失わないように、そんな利用の仕方が望ましいなというふうに思う次第でございます。以上でございます。
●横山会長  ありがとうございます。
  それでは、越塚委員、お願いいたします。
●越塚委員  網走の注目は、最近、冬場に高まっておりまして、特に知床が世界自然遺産登録をされた後には、その影響が周辺の地域にもプラスに変わってきているという状況です。ただ、網走の観光の構造からいいますと、これまで観光客を引きつけるものというのは、さほどなかったわけです。特に冬期の流氷観光、網走港から船に乗って流氷を見るというのが大きな要素になっていたわけでありますけれども、夏場に関しましては、観光客を魅了するような対象は、ほとんどないということになります。
  今回の対象地域というのは、網走市の観光のみならず、オホーツク圏域全体の財産として、有効にぜひ利用していただきたい。そういう意味では、ここに書いてあります、新しい拠点としてどのような具体化をするのかというところが大きなポイントだろうというふうに思っています。
  1つは、先ほど各委員の方々から出ております景観への配慮というのがあります。
  もう1つは、周辺に河畔林並びに網走湖、網走川がありますから、周囲の環境をどれだけ、この公園づくりの中に取り込むことができるのか。なるべくその地域の特性、自然特性を生かした形で、公園づくりを進めていただきたいなというふうに思っております。
  市の財政の話が先ほど出ましたけれども、極めて厳しい市の財政状況にあるということになりますから、なるべく上物づくりについては、極力、必要最低限やることにして、それ以外の資源性の魅力づけを、民間の方々とともにつくっていっていただきたいなというふうに思います。
  オホーツク圏域は、概ね3つのNPOが現在活動をしております。そういう中で、NPOの役割というのは、運営面においては、今後はかなり重要になっていくのかなと。計画づくり、具体的な実施計画の中で、こうしたNPOの方々を含め、市民参加型の構想から実現へというプロセスを歩んでいただきたいというふうに思っております。以上でございます。
●横山会長  どうもありがとうございます。
  岩田委員、お願いします。
●岩田委員  売却方針については賛成であります。全国的に刑務所がものすごい勢いで増築をやっております。札幌市の刑務所も、多分収容人員が3倍ぐらいになるんじゃないかなというぐらいな、5年くらいかけて大増築工事をやっておりまして、近くに農場がありまして、収容者の方がやる農場なんですが、そこも、今、全部刑務所という形で建物が建ち、塀に囲まれていまして、全く景観が変わっちゃうというようなことになっています。
  ここは、そういう意味では、景観を残しながら、市が開発というよりも、残していくんだと思います。市の方の財政も大変厳しい事情もあるので、きっと、そう簡単には開発が進むというふうには思えませんので、逆に言うと、公園というよりも、景観が残っていくんではないかと、市の方では残していくのではないかなというふうに思っております。観光という観点からも、非常にいい選択肢になるのではないかなと思います。
●横山会長  それでは、浅井委員、お願いします。
●浅井委員  網走刑務所は非常に歴史も長いですし、地域にも浸透して、全国に役割を持っていると思います。私も賛成です。オホーツク地域で、網走の新たな顔というのを保ちながら、景観を留保していただきたいなと思います。
●横山会長  ありがとうございました。
  一通り皆様のご意見あるいはご提案をお受けしたわけでございますけれども、何かほかに言い足らないことがあれば、どうぞご自由に。
  今の岩田委員のように、いろんな景観のほかに、刑務所の大増築時代なんて情報が飛び込んできて、ちょっと驚いた次第ですけれども、非常にいい意見をいただきました。
●坂本委員  今、売却後の利用方法だとか、保存方法についてのご意見が大半だったんですが、これは、その売却する時点で、こういう意見が出たということは、具体的な形で網走市の方に通知するんですか。
●和栗管財部長  今、ここでご提案いただきました様々なご意見につきましては、最終的にもちろん議事録という形で残しますし、当然、網走市の方にもお伝えして、今後、利用計画を考えていく中で、活用していただくようにしたいと思っております。
●横山会長  賛否ということでいけば、大半の方がご賛成というような傾向でございますし、旗本委員のように、できるんだったら、ただでやった方がいいんじゃないかというようなこともあるようでございますけれども、今、坂本委員がおっしゃったように、せっかくのご意見ですから、また取りまとめて、もしそういう形がなくとも、ぜひ先方にも伝えていただければ、まだ決まっておりませんけれども。
●和栗管財部長  今、無償での話、もう一度ございましたので、ちょっとご説明させていただきますと、確かに国有財産法という制度上は、公共団体で国有地を公園として利用される場合は、全面積を無償貸付できるという規定になってございます。
  しかしながら、皆様、ご承知のように、国の財政も非常に厳しいというようなことがございまして、昭和58年、根っこはもうちょっと昔なんですが、こういう移転経費を要したものにつきましては、3分の2を時価で買っていただいて、3分の1は無償貸付しましょうというようなことをやってきておりまして、現在もそういう運用にはなっているんですが、今ここで申し上げましたように、ここの土地に限っていいますと、この土地を売って、刑務所の敷地の中に、具体的には工場みたいなものですけれども、そういうものをつくる財源ということで、活用せざるを得ないというようなことがあって、いろいろ刑務所と市の方でご相談をさせていただいて、こういう形になったということでございます。
●横山会長  そんなことでございますが、あとほかに何か。
●坂本委員  もう1つ。これ行政財産ですね、刑務所で使っているんですから。行政財産を一般に売るというのは、普通財産に1回置きかえてから売却されるんですか。それとも、今後、行政財産どんどん、お金がないということで処分する方向なんですか。変わっていくんでしょうけれども。
●和栗管財部長  すみません、そこは詳しくご説明しませんで、舌足らずになりましたけれども、今日現在は、委員ご指摘のように、行政財産という、国が事務事業に使う財産というふうになってございます。
  ただ、説明の中でも申し上げましたように、この財産を売って、代わりの施設をつくるという、これは特定国有財産整備計画と申しておりますけれども、これが実は、今年の4月の頭に意思決定をされておりまして、したがいまして、この土地は、今日現在は行政財産なんですが、ゆくゆくは普通財産にして処分していくという意思決定が行われているものですから、今日現在、行政財産の段階ではありますが、処分ということについてお諮りしているということでございます。
●横山会長  ということでございます。
  簡単にはいかないようですが、今、坂本委員のお話のように、手順を踏んで新しい、私どもとしても新しい知識を得たわけでございますけれども、そういうことで、結果的に諮問をどうするかということでございます。
  この諮問どおり、決定してよろしゅうございますか。
  (「異議なし」の声あり)
  そういうことで、ご異議がないようでございますので、本諮問につきましては、諮問どおり処理することが適当である旨可決されましたので、後ほど、局長さんに対しまして、答申書を差し上げますので、よろしくお願いします。
  今日の案件につきましては、1件のみということで、申し上げましたとおりでございますので、これで終わりますが、業務報告につきまして、議事次第にございますように、事務局からご説明をお願いいたします。

8.業務報告

●国柄管財部次長  管財部次長の国柄でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 私の方からは、お配りしております業務報告資料によりまして、2点ほど、ご報告させていただきます。若干長くなりますので、恐縮ですが、座らさせていただきます。
  まず最初に、審議会答申事案の処理状況についてでございます。
  報告すべき事案は、第79回及び第81回審議会でご承認いただいた案件2件でございます。
  資料の1ページをご覧ください。
  これは、平成14年12月5日開催の第79回審議会でご答申をいただいた千歳市所在の旧北海少年院跡地についての処理状況について、ご報告させていただきます。
  本件は、千歳市大和に所在する普通財産約8万8千平方メートルを、平成15年度から17年度までの3ヵ年で、千歳市に対し、老人ホーム等の保健福祉施設敷地、コミュニティセンター敷地、近隣公園用地及び市道用地として売払い並びに無償貸付などの処理をするものでございました。
  処理状況でございますが、資料の下段、処理状況をご覧ください。
  15年度に特別養護老人ホーム敷地と市道用地を処理しております。
  特別養護老人ホーム敷地につきましては、平成15年6月13日付けで売買契約を締結いたしました。建物の建設は完了し、平成16年5月から特別養護老人ホームやまとの里として開設されております。ちなみに、利用状況でありますが、老人ホームの収容定員50名に対しまして、現在までのところ、満室の状況にございます。
  ショートステイ及びデイサービスの本年度上半期での利用状況は、月平均で約15名及び420名となっております。
  また、市道用地につきましては、平成15年12月26日付けで売買契約及び無償貸付契約を了しており、道路造成工事は、ほぼ完了し、一部供用開始がなされております。
  次に、16年度の処理についてでございますが、軽費老人ホーム敷地、市道用地につきましては、平成16年12月1日付けで売払い及び無償貸付の契約を締結してございます。   軽費老人ホームは、平成18年3月の完成を予定しておりまして、周辺道路につきましては、18年度中に供用開始を予定してございます。
  また、近隣公園用地約3万平方メートルにつきましては、そのうちの一部、9,511.90平方メートルを、16年12月1日付けで売払い及び無償貸付の契約を締結しております。
  次に、本年度につきましては、養護老人ホーム敷地、健康づくりセンター敷地及びコミュニティセンター敷地並びに昨年度処理の残りの近隣公園用地につきまして、10月12日付けで売払い及び無償貸付契約を締結しております。
  財産の位置でございますが、資料の2ページにございますように、JR千歳線千歳駅の西方約1.8キロメートルに位置してございます。
  3ページに処理状況を図面で表示しておりますので、ご覧ください。
  以上のとおり、15年度から3ヵ年で、計画どおり処理を終了しております。
  次に、資料の4ページをご覧ください。
  昨年12月2日に開催いたしました第81回審議会でご答申をいただいた、千歳市所在の旧北海少年院跡地1万8千平方メートルについての処理状況について、ご報告させていただきます。
  本件は、北海道に対し、公営住宅敷地として、本年度から19年度までの3ヵ年で売払いをするものでございます。
  本年度につきましては、全面積の3分の1に当たります6千平方メートルにつきまして、10月21日付けで売払い契約を締結しております。
  建設が計画されている公営住宅の概要でありますが、健康で文化的な生活を営むに足る住宅を建設し、低所得者層に対して低廉な家賃で賃貸することにより、道民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的に、本年度から平成20年度までに建築する予定でございます。
  5ページに位置図を添付してございます。
  本事案は、先ほど処理状況の報告をいたしました地区の東側に隣接する国有地でございます。
  6ページに利用計画図を添付しておりますので、ご覧ください。
  昨年度ご審議いただいた時点では、上段の図のように、1万8千平方メートルの敷地に3棟148戸の公営住宅の建設を計画しておりましたが、本年度になりまして、公営住宅の基本計画が具体化いたしましたことにより、下の図のように、4棟150戸に設計変更されております。
  以上、審議会答申事案の処理状況についてのご説明を終わります。
  続きまして、業務報告の2点目として、本年2月に財務大臣から財政制度等審議会に対し、最近の国有財産行政をめぐる状況を踏まえた、今後の国有財産の制度及び管理処分のあり方について諮問しております。
  去る11月8日に、法律改正事項を中心とした中間答申を得ましたので、その概要についてご説明いたします。
  それでは、お手元にございます資料の7ページをご覧いただきたいと思います。
  まず、諮問に至りました国有財産行政をめぐる状況、背景につきましては、3点ございます。
  囲みの部分になりますけれども、第1に構造改革特区制度等の動きに見られますように、経済活性化のため、庁舎等の行政財産につきまして、民間利用に向けた規制緩和が求められているなど、国有財産の有効活用が課題となっております。
  第2に、昭和30年代から40年代に建築された庁舎等の建替え需要が大量にありまして、防災上の観点や、国民の利便性の向上を図る観点から、厳しい財政事情の下で、これらの建替えを効率的に行う必要に迫られております。
  第3に、過去に急増した物納財産の売却を促進した結果、売却可能な未利用国有地の処理に目途がついてきましたが、一方で、進入路が狭隘であることなどにより、売却が困難になっている財産が増加傾向にあり、こうした財産も工夫して売却していく必要がございます。
  このような国有財産をめぐる状況の下、改革の方向性として、国有財産が国民共通の資源であり、かつ、国民経済上、相当な規模に上ることに加え、現在の極めて厳しい財政事情を踏まえ、今後は、効率性を一層重視した国有財産行政へ転換することが適当であると示されております。
  次に、改革の具体的方策でございますが、第1に効率性の向上を図るための具体策といたしまして、4点ございます。
  まず、(1)の既存庁舎等の効率的な使用の推進といたしまして、使用調整の徹底・効率性を重視した監査が挙げられております。
  これは、既存庁舎をこれまで以上に効率的に使用しまして、庁舎等の過不足を解消しようとするものでございます。そのため、財務大臣による庁舎等の効率性を重視した監査結果を活用し、庁舎等の使用効率等の現状把握及び分析を強化し、これに基づき、より積極的な使用調整を実施することで、既存庁舎等の過不足を解消する。また、その過程で、1棟全体が不用となった庁舎等は速やかに売却するとともに、一部に余剰が生じた庁舎等については、民間に貸し付けることになります。
  更に、これまで使用調整及び監査の対象外であった借受け庁舎についても対象とするものでございます。
  次に、(2)ですが、行政財産の民間利用の促進といたしまして、行政財産の貸付対象の拡大が挙げられております。
  行政財産は、国民全般に行政サービスを滞りなく供給するために用いられている高い公共性を有している財産であるため、これまでは、法令に定める特別な場合にのみ限定的に貸付けを認めてまいりましたが、しかし、先ほど説明いたしましたとおり、(1)の使用調整の徹底・効率性を重視した監査を実施することによりまして、庁舎の一部に余剰床、いわゆる余剰のスペースが生じます。これを公共性に支障が生ずることのないよう、用途又は目的を妨げない限度を条件として、新たに民間への貸付対象に追加しまして、営利を主たる目的とする使用収益を可能とするものでございます。
  (3)は、耐震性能を確保した庁舎等の効率的な整備の推進でございます。
  ご承知のとおり、官庁施設の多くが地域の地震防災活動の拠点としての役割を担っておりますが、国土交通省官庁営繕部が整備した庁舎等、約820万平方メートルのうち、約270万平方メートル、約33%ですが、これが耐震性能を満たしてない状況にございまして、今後、耐震性能を確保した合同庁舎の効率的な整備による地震防災体制の構築が急務となっております。このため、まずは取得等調整を徹底し、省庁ごとの単独庁舎整備を抑制し、合同庁舎化を推進するというものでございます。
  ここで言う、取得等調整といいますのは、各省庁が翌年度に計画している庁舎等の取得につきまして、総轄大臣の立場から、予算編成と平行しまして、その必要性等を審査・調整し、その結果を毎年度の庁舎等の整備予算に反映させるよう、予算当局に意見表明するものでございますが、今後は、この取得等調整を徹底して行い、省庁ごとの単独庁舎としての整備を抑制し、合同庁舎化を推進するものでございます。
  建替えと民間借受けの場合のコスト比較でございます。
  これは、本年3月に閣議決定された規制改革・民間開放推進3ヵ年計画において、「長期的に行政の用に供する財産についても個別に採算性を正確に試算した上で、調達の方法を所有に限ることなく、賃貸も視野に入れて推進する」とされたことを踏まえまして、新たに庁舎を整備するに当たっては、庁舎を単純に建替えるのではなく、民間の借受けとコスト比較を行い、国にとって有利な方法を選択するというものでございます。
  次に、資料の8ページをご覧ください。
  特定国有財産整備計画制度の一層の活用でございます。
  現行の特定国有財産整備計画制度は、特定国有財産整備特別会計において、新しい施設の整備に伴って不用となる財産、いわゆる跡地ですが、これを財源として庁舎等の集約立体化又は移転再配置を行うものであり、完成した新しい施設を一般会計に無償で引き渡すことにより、一般会計の施設整備を補完する役割を担ってきております。
  しかし、近年の地価の下落などから、跡地のみを財源とする現行の枠組みでは、財源の不足により、地震防災機能の発揮のために緊急に必要な合同庁舎を整備できない実情にございます。このため、法律上は、従来の跡地のみを財源とする事業に加えまして、地震防災機能の発揮のために、緊急に必要な合同庁舎を整備する場合には、先ほどご説明いたしました(1)の使用調整の徹底及び効率性を重視した監査の結果、不用となる財産の処分収入も財源とすることができるよう、新たな仕組みを導入するものでございます。
  次に合築対象の拡大でございます。
  合同庁舎化の推進に当たりまして、一定面積以上の敷地が確保できれば、建築基準法に基づく容積率の割増特例などを活用し、効率的な庁舎等の整備を図ることが可能となりますが、中には、国有地だけでは合同庁舎化に必要な敷地面積を確保することが困難な場合もありますので、国有地の隣接地の地権者を合築の相手方として加えるとしているものでございます。
  次に、定期借地権の設定でございます。
  これは、現行の国有財産法において土地等の法定貸付期間が最長30年とされているため、一般の定期借地の活用ができず、必要に応じて通常の借地権の設定により対応している状況にございます。これを行政財産等の土地に、一般の定期借地権、50年以上の設定を可能とするよう法改正しようとするものでございます。
  (4)は、国有財産の売却の促進でございます。
  これまでも、不用となった庁舎等及び宿舎の跡地、物納財産の未利用国有地、それから民営化された政府出資法人の株式等を初めとして、最近5年間で約5兆円の国有財産が売却されるなど、積極的に売却促進を行ってきたところでありますが、今後ともこうした取り組みを着実に継続すべきであり、その際、未利用国有地の売却困難財産及び借地契約の対象となっている権利付財産の売却の促進を図っていくことが重要な課題となっております。このため、未利用国有地等の売却を容易にするための交換制度を導入しようとするものでございます。
  これは、売却困難財産のうち立地条件が劣る無道路地、不整形地等につきまして、隣接地と土地の一部を交換して進入路を確保することができれば、処分が容易になります。
  また、借地契約の対象となっている権利付財産については、借地権と底地である国有地の一部を交換して、当該国有地の借地権を消滅させることができれば、処分を容易にすることが可能となります。
  しかし、現行の国有財産法等では、これら国有財産の処分を目的としての交換及び借地権を対象とした交換は認められておりませんので、これを法改正の上、国有地の円滑な処分のために行う交換及び借地権と底地、国有地なんですけれども、その交換を可能とするものでございます。
  次に、第2として、効率性の向上を図る手続等の面における透明性及び公平性の向上としまして、4点ございます。
  まず、(1)として、未利用国有地の売却手続の明確化でございます。
  これは、未利用国有地の速やかな売却を行うため、地方公共団体等からの利用要望の受付期間及び契約期間を設定しまして、また、地方公共団体等から利用要望が競合した場合のルールを明確化しようとするものでございます。
  (2)は、優遇措置の運用の見直しでございます。
  これは、物納財産及び国が移転経費を要した財産については、運用上、原則として優遇措置の対象外とし、全面積時価売払いするものでございます。
  (3)は、情報提供の拡充。
  これまでも、国有財産の売却情報等の提供は行ってまいりましたが、今後も、国有財産の管理処分が効率的に行われているかについて、国民に対して情報を積極的に提供し、説明責任を果たしていくことが適当であるとしているものでございます。
  (4)は、政府出資の評価方法の見直しでございます。
  これは、政府出資の国有財産台帳価格を、より現状に即したものとするため、現在の出資累計額を改めまして、各法人の総資産から総負債を差し引いた純資産額をもって評価するものでございます。
  第3に、国有財産行政における効率性の視点の明確化でございますが、これは今後、効率性を一層重視した国有財産行政へと転換するに当たり、国有財産に関する基本法である国有財産法上において、効率性の視点を明確化するものでございます。
  第4に、その他としまして、3点ございます。
  これは、国民の利便性の向上を図る観点から、法改正が適当であるとしているものでございます。
  (1)の地役権の導入は、今後、長期安定的な利用が求められる公共的施設、例えば高架鉄道とか電線路の設置については、行政財産においても、民間と同様に地役権の設定を可能とするものでございます。
  (2)は、国有財産の貸付料等に口座振替を導入するものでございます。
  (3)は、国有財産法第13条に基づく国会議決の金額基準の見直し、これは公園等の用途変更等による減少及び皇室用財産の寄付等による増加に関する国会議決の金額基準を、昭和39年以降の地価動向等を踏まえまして、1件当たり3千万円から1億5千万円に引き上げるものでございます。
  以上が、中間答申の概要でございますが、詳しい内容につきましては、業務報告書資料に付けてございます中間答申書を後ほどご覧いただければと思います。
  なお、財政制度等審議会の予定でございますが、今後、運用面での改善を含めた事項について引き続きご審議いただきまして、来年の1月頃までに最終答申を取りまとめていただくこととしております。
  また、法律改正事項につきましては、次期通常国会に国有財産法などの改正案の提出を目指すこととしております。
  以上で、報告事項の説明を終わります。ありがとうございました。
●横山会長  国有財産の行政をめぐる状況ということでご説明をいただきました。
  また、お手元には詳細な資料もございますが、この件についてご質問、ご意見ございますれば、この機会でございますので、ご遠慮なくご発言いただきたいと思います。
  ございませんか。
  なければ、これで報告を終了させていただきますが、よろしゅうございますか。
  すべての議事が一応終了いたしましたので、答申書を交付いたすことになります。
  (答申書交付)
●竹嶋局長  どうもありがとうございました。

9.会長挨拶

●横山会長  以上をもちまして、本日の審議会の議事全てを終了いたしました。
  委員の皆様におかれましては、長時間、本当にありがとうございます。
  また、この次もよろしくお願いいたします。

10.財務局長挨拶

●横山会長  終わりに財務局長から挨拶がございます。局長、お願いいたします。
●竹嶋局長  審議会を終えるに当たりまして、一言、御礼の言葉を申し上げたいと思います。
  本日は、長時間にわたりまして、また、皆様方から大変貴重なご意見をいただきまして、誠にありがとうございました。本日ご了承いただきました諮問事項につきましては、適切に作業を進めさせていただきたいと思います。
  それから、網走市の方での利用計画につきまして、たくさんのご意見が出てまいりましたので、これらにつきましては、しっかりと網走市の方に伝えてまいりたいというふうに思っております。
  それから、最近のことでございますけれども、経済財政諮問会議におきまして、資産と債務の管理ということで、いろいろと議論がなされております。このように、国有財産をめぐる社会の関心というのは非常に高まってございますので、私ども、従来にも増して適切に管理・処分をしてまいりたいと思いますので、皆様方には引き続きご指導をお願いいたしたいと思います。
  簡単ではございますけれども、ご挨拶とさせていただきます。
  どうもありがとうございました。
●横山会長  滞りなく議事も終わりましたので、一応、進行の方は事務方にお返しをいたしますので、よろしくお願いいたします。

11.閉会

●齊藤管財総轄課長  これをもちまして、第82回国有財産北海道地方審議会を終了させていただきます。
  本日は、誠にありがとうございました。

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