ページ本文

多重債務者相談受付状況(平成27年度下期)

 北海道財務局の「多重債務者相談窓口」が平成27年度下期(27年10月~28年3月)に受け付けた相談件数は198件で、前期(27年4月~27年9月)と比較して38件(23.8%)増加しました。
 また、平成27年度通期での受付件数は358件で、地方公共団体の生活困窮者自立支援相談窓口等との連携強化が図られたことや多重債務者相談窓口の周知を図った結果、前年度と比較して51件(16.6%)増加しました。(平成26年度実績:307件)

概要

・平成27年度下期における多重債務者相談の受付件数は198件で、半期ベースの集計において、最近3年間で最も多くなっています。
・相談のきっかけは、「公的機関からの紹介」が57%(112件)と最も多くなっており、相談受付件数が増加した主要因と考えられます。
・性別では男性が66%(130件)、女性が34%(68件)となっており、ここ数年と傾向は変わりません。
・年齢別では、50代、60代以上がそれぞれ21.7%(43件)で最も多くなっていますが、30代もほぼ同数の21.2%(42件)となっています。
・職業別では、給与所得者が59%(117件)と全体の約6割を占めており、次いで無職が21%(42件)となっています。
・世帯収入では、200万円未満が31%(62件)で相談者全体の約1/3を占める傾向は変わりません。
 また、借入のきっかけとしては、低収入・収入減少が33%(66件)と引き続き最多となっています。
・相談内容では、多重債務(債務整理)が83%(164件)で引き続き最多となっています。
 一方、ヤミ金に関する相談は3%(6件)と引き続き低率となっています。
・負債状況では、100万円未満が24%(47件)で最多となっており、200万円未満が全体の43%(85件)を占めています。

相談者への当局の対応

・多重債務についての相談には、相談者の状況を聴き取り、債務整理の4つの方法(任意整理、特定調停、個人版民事再生、自己破産)及びそのメリット、デメリットを分かり易く説明しています。
・198件の相談のうち、法的な対応が適当と判断した154件の相談については、法テラス、弁護士会、司法書士会を紹介しています。
・なお、収入に応じた生活をすることで改善が図られると思われる相談者には「家計管理」のアドバイスを、また、精神的に苦しんでいる相談者には「こころの相談センター」などの紹介も行っています。

相談先

 北海道財務局では、専門の相談員が「借金の悩み」を親身になってお聴きし、相談者にあった解決方法を提案します。
 借金でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

   北海道財務局 「多重債務者相談窓口」(金融監督第三課)
   札幌市北区北8条西2丁目 札幌第一合同庁舎 11階
   電話番号 : 011-807-5144  
   受付時間 : 月曜日~金曜日(年末年始及び祝日を除く)
          9時~12時、13時~17時    
         

相談事例

事例1<自己破産> : 離婚、離職が重なり借金が膨らんだ (40代、男性、給与所得者)


負債総額 1,000万円以上(住宅ローン、キャッシング、カードローン)


相談者からの申出内容
・ 過去に離婚した際、諸々の必要なお金を貸金業者から借金した。
・その後、会社を辞めて収入が不安定となり、カードローンで補ったため借金が膨らんだ。
・今は転職できてようやく収入が安定したものの、住宅ローンの返済も重く、月々の返済をする と手元にほとんどお金が残らず、家計が成り立たない。
・今後、債務をどうしたらよいか助言してほしい。

 当局の対応(助言内容)
・自宅を手放さない債務整理方法として、個人版民事再生の概要を説明。
・個人版民事再生の場合、返済計画の策定にあたっては、将来の子どもの学費や、住宅ローンの返済年数なども十分に考慮にいれたライフプランで検討すること等を助言。
・返済計画の策定が難しい場合の債務整理方法として自己破産の概要を説明。自己破産する場合のメリット・デメリット(特に自宅・車の処分など)を説明し、自分の今後の生活再建にあたって、どの債務整理方法が適しているかをよく考えて判断するよう助言。
・家計管理面の必要性(特に子供の進学を見据えて貯蓄ができる家計に回復)を併せて助言。民事法律扶助の概要を説明し、法テラスを案内した。   


⇒弁護士に相談の結果、子どもの学費等を貯蓄していくためにも自己破産すると決意。
⇒自己破産を申請して債務整理終了。

事例2 <個人版民事再生> : 借金の自転車操業が苦しい (50代、男性、給与所得者)


負債総額 200万円以下(キャッシング)


相談者からの申出内容
・過去に突然の出費が必要になり、妻には内緒で貸金業者から借金をした。
・さらに、借金の返済資金の不足などから他社から借入して借金が膨らみ、もう回らない。
・家計に余裕がなく、子どもの習い事の支払いもあるので、妻に借金のことは明かしたくない。
・妻に借金の存在を明かさないで債務整理する方法はあるか教えて欲しい。

 当局の対応(助言内容)
・現状を踏まえれば、家族の協力なくして返済計画を立てることは非常に難しいと考えられるため、妻に打ち明けて夫婦で協力することが望ましい旨を助言。
・妻にも安定した収入があり、家族で協力できれば任意整理、特定調停、個人版民事再生の検討余地があるため、それぞれのメリット・デメリットを説明。民事法律扶助の概要を説明し、法テラスを案内。


⇒ 妻に借金のことを打ち明け、協力して返済していく理解を得た。
⇒ 家族、職場の理解も得て、個人版民事再生の手続きが可能となった。

事例3 <ヤミ金> : ギャンブルがやめられず、ヤミ金から借金 (60代、男性、年金受給者)


負債総額 200万円以下(ヤミ金)


相談者からの申出内容
・過去から何度もヤミ金を利用しては、弁護士や警察に相談しており、その度に二度とヤミ金を利用しないと約束していたが、ギャンブル癖が抜けず、ついヤミ金から借りてしまった。
・携帯電話番号を変えたところ、ヤミ金から職場へ何度も電話が来てしまい、会社に居づらくなって退職した。返済が滞り、近々自宅へ集金に来ると言っている。
・財務局の相談窓口は、警察や弁護士と同じようなことをやってくれるか。

当局の対応(助言内容)
・当局はあくまで行政機関であり、預金口座の不正利用に関する情報を受け付け、金融機関や警察に提供するなどの対応は可能であるが、ヤミ金業者が自宅に来る可能性があるならば、早急に最寄りの警察署へ相談すべきである旨を助言。ヤミ金には絶対連絡しないよう、併せて助言。
・ギャンブルを断ち切るための相談先として、道立精神保健福祉センターの連絡先を案内。


⇒ヤミ金との関係を断ち切る決意をし、ギャンブル依存症のカウンセリングを受けることとなった。
⇒その後、ヤミ金からの督促等は来ていない。

平成27年度下期 多重債務者相談受付状況

注)2%以下については見やすさを優先し、数値を表示していません。

1.相談受付件数

(1)相談受付件数の推移

(2)相談のきっかけ

2.相談者のプロフィール

(1)性別

(2)年齢別

(3)職業別

(4)相談者の世帯年収

3.債務者の相談内容

(1)相談内容

(2)相談者の負債状況

(3)借入れのきっかけ

本ページに関するお問い合わせ先

北海道財務局理財部金融監督第三課
電話番号:011-709-2311(代表)

PDFファイルをご覧いただくにはAdobe Reader(無償)が必要です。
ダウンロードした後インストールしてください。

Get Adobe Reader