管内経済情勢報告(令和3年1月)
北海道財務局では、管内の経済情勢報告(令和3年1月)を公表しました。
報告の概要は以下のとおりです。
報告の概要は以下のとおりです。
1.総論
管内経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にあるなか、観光が弱まっており、持ち直しに向けたテンポが緩やかになっている
先行きについては、感染拡大の防止策を講じるなかで、各種政策の効果もあって、持ち直していくことが期待される。ただし、感染拡大による地域経済の下振れリスクの高まりに十分注意する必要がある。
先行きについては、感染拡大の防止策を講じるなかで、各種政策の効果もあって、持ち直していくことが期待される。ただし、感染拡大による地域経済の下振れリスクの高まりに十分注意する必要がある。
総括判断
項目 | 前回 2年10月判断 |
今回 3年1月判断 |
前回判断 との比較 |
総括判断の要点 |
---|---|---|---|---|
総括判断 | 新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にあるものの、一部に持ち直しの動きがみられる | 新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にあるなか、観光が弱まっており、持ち直しに向けたテンポが緩やかになっている | ![]() (下方修正) |
個人消費は、感染症再拡大に伴う自粛の影響がみられるものの、スーパー販売や家電販売が堅調に推移しており、総じてみれば持ち直しの動きが続いている。生産活動は、一進一退の状況にある。雇用情勢は、新型コロナウイルス感染症の影響により、弱い動きとなっている。観光は、新型コロナウイルス感染症の影響により、弱まっている。 |
各項目の判断
項目 |
2年10月判断 |
3年1月判断 |
前回判断 との比較 |
---|---|---|---|
個人消費 | 新型コロナウイルス感染症の影響により一部に弱さがみられるものの、持ち直しの動きがみられる | 新型コロナウイルス感染症の影響により一部に弱さがみられるものの、持ち直しの動きがみられる | ![]() |
生産活動 | 一進一退の状況にある | 一進一退の状況にある | ![]() |
設備投資 | 2年度は前年度を下回る見込み | 2年度は減少見込み | ![]() |
雇用情勢 | 新型コロナウイルス感染症の影響により、弱い動きとなっている | 新型コロナウイルス感染症の影響により、弱い動きとなっている | ![]() |
住宅建設 | 一進一退の状況にある | 一進一退の状況にある | ![]() |
観光 | 新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きがみられる | 新型コロナウイルス感染症の影響により、弱まっている | ![]() |
公共事業 | 前年を下回る | 前年を下回る | ![]() |
企業の景況感 | 「下降」超幅が縮小 | 「下降」超となっている | ![]() |
企業収益 | 2年度は減益見込み | 2年度は減益見込み | ![]() |
金融 | 貸出金残高は前年を上回る | 貸出金残高は前年を上回る | ― |
企業倒産 | 前年を下回る | 前年を下回る | ― |
消費者物価 | 前年を下回る | 前年を下回る | ― |
2.各論
個人消費
新型コロナウイルス感染症の影響により一部に弱さがみられるものの、持ち直しの動きがみられる
- スーパー販売は、主力の食料品が生鮮食品を中心に堅調に推移しており、緩やかに持ち直している。
- コンビニエンスストア販売は、感染症の影響による需要変動がみられるなか、前年を下回る傾向にあるものの、総菜や冷凍食品が好調に推移するなど、持ち直しつつある。
- 乗用車販売は、小型車の動きが鈍いものの、新型車効果などから普通車、軽自動車が堅調に推移しており、持ち直しつつある。
- ドラッグストア販売は、予防商品などが堅調であるものの、化粧品需要の減少やインバウンド消費が剥落した影響がみられるなど、一進一退の状況にある。
- 百貨店販売は、インバウンド消費剥落のほか、感染症再拡大に伴う外出自粛傾向の高まりなどにより、弱含んでいる。
- 家電販売は、巣ごもり需要により生活家電などが堅調に推移しており、持ち直している。
- ホームセンター販売は、DIY用品やインテリア用品などが堅調に推移しており、足下では季節商品が好調であることから、前年を上回っている。
生産活動
一進一退の状況にある
- 生産活動は、「化学・石油石炭製品」などで定期修理等の終了に伴い増加しているほか、「電気機械」などで増加している。また、「輸送機械」は横ばいとなっている。一方、足下では「パルプ・紙・紙加工品」などが減少しており、全体では一進一退の状況にある。
設備投資
2年度は減少見込み
- 設備投資を当局の法人企業景気予測調査(2年10月から12月期)でみると、2年度は、全産業では減少見込みとなっている。
- 製造業では、「輸送用機械器具」などが減少していることから、全体では減少見込みとなっている。
- 非製造業では、「学術研究、専門・技術サービス業」などが減少していることから、全体では減少見込みとなっている。
雇用情勢
新型コロナウイルス感染症の影響により、弱い動きとなっている
- 有効求人倍率は、令和2年1月以降11か月連続して前年を下回っている。なお、完全失業率は前年を上回っている。
住宅建設
一進一退の状況にある
- 住宅建設は、持家は前年を下回っているものの、貸家、分譲住宅は前年を上回っていることから、全体では前年を上回っており、一進一退の状況にある。
観光
新型コロナウイルス感染症の影響により、弱まっている
- 観光は、新型コロナウイルス感染症の影響により、来道客数、外国人入国者数ともに、前年を大幅に下回っており、弱まっている。
公共事業
前年を下回る
- 公共事業を前払金保証請負金額でみると、第3四半期は、国、独立行政法人等、北海道、市町村ともに前年を下回っている。
企業の景況感
「下降」超となっている
- 企業の景況感を当局の法人企業景気予測調査(2年10月から12月期)でみると、企業の景況判断BSIは、全産業では「下降」超となっている。
なお、先行きは、「下降」超で推移する見通しとなっている。
企業収益
2年度は減益見込み
- 企業収益(除く 「電気・ガス・水道業」、「金融業、保険業」)を当局の法人企業景気予測調査(2年10月から12月期)でみると、2年度は、全産業では減益見込みとなっている。
- 製造業では、「電気機械器具」などが減益となっていることから、全体では減益見込みとなっている。
- 非製造業では、「宿泊業、飲食サービス業」などが減益となっていることから、全体では減益見込みとなっている。
金融
貸出金残高は前年を上回る
企業倒産
前年を下回る
消費者物価
前年を下回る
本ページに関するお問い合わせ先
北海道財務局総務部経済調査課
電話番号:011-709-2311(内線4381)